町家点心

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春の焚合せ 2016/4/1

春の京料理

鯛が一番おいしい季節を知っていますか?うおじまのことを・・・


明石産桜鯛と鯛の子を春野菜とともに焚き合わせにしました。木の芽の香りとともに召し上がってください。 お口の中に春の香りがいっぱいに広がります。魚島という言葉が昔からあるように、天然の鯛はこの時期、産卵期を迎え、子(卵巣)も大きくなっています。 魚島に関しては司馬遼太郎の街道をゆく7巻の中の次の一説をご紹介します。

『大阪あたりに魚島という言葉がある。陽春の季語でもある。魚が内海の底で冬ごもりしているのが、海面が暖かくなるにつれ、明石から淡路あたりに出てくる。タイは節分から八十日のあいだに日ましに色の紅さがあざやかになり、肉もついてきて、味がうまくなる。魚島というのは島をあらわす地理的用語ではなく、魚が美味になるという季節をあらわす時間的な用語なのである。私は魚が格別好きではないのだが、春になって魚好きの連中から「魚島」という言葉をきくと、自分の唾液までつられてしまうような豊かさを感ずる。』